まず最初に発音は「メジャー」ではなく「メイジャー」です。「メジャー」は measure で全く別の単語になります。
Major は通常修飾する名詞の直前で使われ、日本で盛んに使われているように「~はメジャーだ」という構文では使われません。
Baseball is major in the US- Baseball is a major sport in the US
Major とは「重要な・大きな影響を与える」という意味であり、単に「有名、人気が有る」という意味ではありません。インターネットで「土産物としてメジャーになった辛子明太子…」という文を見かけましたが、通じないことないにしても、major は普通はそのような使い方はされません。ラーメンは日本で最も人気のある食べ物の一つ、また無数の種類があるなど文化的にも重要な食べ物ですが、major と形容されることは英語人の感覚では殆どないと言えます。
- Ramen is a major dish in Japan -> 通じないことはないが不自然、或いはどういう意味で major なのかと逆に問われる表現
- Ramen is a very popular, beloved, culturally significant, iconic, ubiquitous, dish in Japan -> ラーメンは日本で大変人気の有る、愛されている、文化的に重要な、象徴的な、どこにいってもある、料理だ
上記の通り、major の根幹の意味は「重要な・大きな影響の有る」であるため、次のような使い方が標準となります。
- Natural gas is a major source of revenue for Norway -> 天然ガスはノルウェーの主要・重要な収入源だ
- Corruption is a major problem in the country -> その国では腐敗・汚職が大きな・深刻な問題だ
- The company has had a major restructuring -> 会社は大規模な再編を行った
- The new version of the program is a major improvement over the previous version -> そのプログラムの新版は旧版より大幅に改善された
- American football, basketball and baseball are three major sports in the US -> アメフト、バスケット、野球は米国の三大スポーツだ
米国で野球がアメフト、バスケットと並び a major sport と呼ばれるのも、単に人気が有るだけではなく、経済的に巨大な産業であり、文化的にも重要であるからです。
Major とは非常に大きい・重要だという絶対的な状態で、徐々に major になる、又は他と比較してより major か否かというように変動はしません。つまり major には最上級・比較級は無く、以下のような日本語表現は英語では major を使うことは出来ません。
- 日本では野球はバスケットよりメジャーなスポーツだ -> Baseball is more popular than basketball in Japan
- アメフトは米国で最もメジャーなスポーツだ -> American football is the most popular sport in the US
Major の反対は minor であることは既に知っている人が多いかと思いますが、上記のmajor の用法は全て minor にも適用されます。