Save は「大切なものを無駄に使わないで残しておく」ことで、「節約・節減する」ではあっても、単に「減らす」という意味ではありません。日本で「痛みをセーブする」、「(有名芸能人が)育児のために芸能生活をセーブする」等という文をよく見かけますが、特に前者などは本末転倒のひどい誤用です。

  • If you fix it yourself, you can save money -> 自分で修理すれば、お金を浮かすことができる
  • Better insulation for your house saves energy -> 家に良質の断熱材を使うことで(冷暖房に使う)電気・燃料の使用を減らすことができる
  • She is saving her energy for the last part of the race -> 彼女はレースの終盤のために力を温存している
  • We are saving money to send our children to college -> 私達は子供達を大学に行かせるためにお金を貯めている

Save のもう一つの重要な意味は「救う」です。

  • The firefighter saved the baby’s life -> 消防隊員が赤ちゃんの生命を救った

「節減する」という意味になるのも「無駄に使わず残しておく価値のあるものを救う」というところから来ているのです。「セーブ」は日本人が英語の表面的な意味だけをかじった後に間違った拡大解釈している典型的な例です。