日本では店の広告によく「予約無しでもオーケーです」のような文を見かけますが、OK とは基本的に「最善ではないが許容できる」という意味なので、店が客に向かって「予約無しでもオーケー」と言うと「予約してもらいたいけど、無しでもまあ仕方ない、断りはしない」という意味合いになってしまい、当然ながら日本語で広告にそう書く店はいないと思われます。これは米国では普通 “We welcome walk-ins” または単に “Walk-ins welcome” と表現されます。”Walk-in” とは「歩いて入ってくる人」のこと、つまり予約無しで店に来る人のことで、「予約無しでもオーケー」ではなく「予約無しでも大歓迎」の意味で、日本語としても遥かに自然な表現と思われます。
もし英語人に「あの映画はどうだった?」と聞かれて「オーケーだった」と答えると、多くの場合「オーケー、それだけ?」という返事が帰ってきます。つまり「すごく良くはないけど、そう悪くもない」と理解されるのです。
- A: How was the movie? -> あの映画どうだった?
- B: It was OK. -> まあまあだね
- A: Just OK? -> まあまあ、それだけ?
- B: Yeah, not garbage, but not the greatest either -> うん、ゴミじゃないけど、傑作でもないね
同様に日本では威勢良く「オッケー」と言うと「とても良い」という意味になるかと思いますが、英語では普通「もうこれで良い、もう沢山だ」、場合によっては「もういい加減にしてくれ」という意味になってしまいます。
最後に OK の発音は「オウケイ」で、「オッケー」は全く通じません。