インターネット上で「担当する」は in charge of と訳される、というのをよく見かけますが、これは半分正しく、半分間違っています。
“In charge of” は単に何かの仕事をしているというだけではなく、決定権を持つ責任者だということを意味します。つまり営業部のヒラ社員は「営業担当」ではあっても何の決定権も持たないので、”in charge of” ではないのです。
- She is in charge of accounting for the company -> 彼女はその会社の経理の責任者、経理担当取締役、だ
- He is in charge of developing a new product -> 彼は新製品開発の責任者だ
「係の者」という意味での「担当」に直接当たる英語はなく、単に「営業(部)の人」「経理をやっている人」という言い方をします。
- He works in the sales of the company -> 彼はその会社の営業部で働いている、彼は営業担当だ
- Let me transfer your call to a person in the accounting -> (私は経理ではないので)経理担当の人にあなたの電話を回します
- Can I talk to someone in the customer service? -> 顧客相談係の人と話したいんですが?
- Can I talk to someone in charge of the customer service? -> 顧客相談係の責任者、係長、と話したいんですが?
「担任」もほぼ同じで、下記のように単に「教えている」という表現が使われます。
- She teaches third grade in school -> 彼女は学校で三年生を教えている、担任している