米国の映画等を見ていて「お前誰だ?」が “who are you?” でないことに気が付いたことがありますか?更には “who なんとか are you?” と言っているように聞こえるが、「なんとか」の部分が良く判らない、そう思った事は有りますか?
もし有るとすれば気のせいでは無く、英語人は頻繁に「なんとか」を疑問文に挿入するのです。この「なんとか」には幾つかの種類が有り、公共放送禁止・職場で使うと人事部に注意されかねないものから、宗教絡みのもの、古めかしいものまで各種あります。本教材ではこの「なんとか」を「強調」という言葉でくくっています。
これらの表現は what, who, where, why, how の何れの疑問文に挿入されます(which にも使えるが、実際には一般的でない)。
- The hell -> 最も一般的だが、仕事の場でや目上の人に使うのは失礼。また hell=地獄であり、宗教的に反感を感じる人、下品、子供には不適切等と感じる人も多くいる
- What the hell are you talking about? -> 一体全体お前何の話をしてるんだ?
- What the hell is this? -> なんだこりゃ、一体?
- What the hell is going on? -> 一体どうなってんだ?
- Where the hell is my key? -> 鍵は一体どこだ?
- How the hell am I supposed to know that? -> 何でそんなこと僕が知ってるんだ?知ってる訳無いだろう
- The heck -> hell の婉曲表現で普通無難・安全
- What the heck is this? -> 一体これ何ですか?
- What the heck is going on? -> 一体どうなってるんだろう?
- The fuck -> 放送禁止用語。強い驚き、怒り、不満
- Who the fuck do you think you are? -> てめえ何様のつもりなんだよ
- What the fuck are you doing? -> 貴様なんのつもりだ?
- Why the fuck do I have to do that? -> 何で俺がやんなきゃいけねえんだよ?
- In the world -> 殆どの場で安全に使える。少し古めかしい響きもある
- What in the world are you doing? -> 一体何やってるんですか?
- How in the world am I supposed to get this done in a day? -> 一体全体どうやってこれを一日でやれというんだろう?
- On Earth, on God’s earth, on God’s green earth -> 宗教絡みで大袈裟な表現。一般的には殆ど使われない
- What on God’s green earth is happening? -> 一体全体何が起こっているのでしょうか?
“What the hell/heck” は単独で、「えーい、ままよ」の意味で使われることに注意して下さい。
- Oh what the hell, let’s just do it -> えーい、とにかくやっちゃおう
これらの表現は会話では非常によく使われますが、同時にあくまでも会話上の表現、特に強い感情を持って使われる表現ですから、映画では頻繁に使われますが、場所と状況を考えて使うようにして下さい。