「外国語の本当の勉強の仕方」に書いた通り、言葉は文法から学ぶのではなく、自然な文章を通して学ぶべきなのですが、特に日本語とは全く違う文法機能の要点を押さえることは、学習の速度を早める効果があります。相当昔になりますが、私が日本にいた当時学校で教えられていた英語の文法はまったくのデタラメで、英語人が本当に使う構文は殆ど教えられていませんでした。現在の日本の英語教育の状況は全く判りませんが、今の日本人がインターネット上で書いている英語を見ると改善している様子は全く無いので、ここで本当の英語の文法の要点について説明していきたいと思います。
本項は未だ書き出しで、今後どんどん内容を充実させていきます。このウェブサイトを御支援願います!
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Can
Can は能力・可能性を表します。 可能性については「必ずそうなるとは言わないが、そうなり得ることは間違い無い」の意味になります。 Can not は口語において「~の可能性は無い」から転じて「まさか~ではないだろう」の意で頻繁に使われます。 Can は「~をしてもよい」を表します。この意味では比較的くだけた響きが有り、公文書・法律等では使われません。 Can は気軽な依頼を表します。
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Could
Could は can の過去形で時制の一致が必要な時に使われますが、それ以外に can より低い可能性、更に仮定・推定、実際には起こりにくい状況を表すことに頻繁に使われる、最重要表現の一つです […]
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Do
Do + 動詞原型 は肯定文を強調するために使われます。過去の文では did +動詞原型になります。 否定文の強調は単に not を強く発音する、文章では大文字で表記する、等で行われます
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May
May はあまり高くない可能性を表します […]
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May of/must of/should of/could of
近年米国を中心に、must have/should have/could have を must of/should of/could of と書く人達がいますが、これは元は無教養な人達が have の発音を of と勘違いしたためで […]
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Might
Might は文法上は may の過去形で、時制の一致が必要な時に使われますが、それよりも米国の日常会話では単に「~かもしれない」という低めの可能性の意味に非常に頻繁に使われます。この「~かもしれない」の意味では特に現在は may は正式、文語の響きがあり、米国の日常会話では might の方が多く使われています […]
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Must
Must は規則・法律等による強い義務を表します。 Must は「~に違いない」を表します。 「~だったに違いない」は must have+過去分詞になります。
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Ought to
Ought to は should とほぼ同義ですが、現在は古い、又は方言(特に米国南部)の響きが有ります。使われても個人的な会話の中だけで、使わない人は全く使わないと言っていいでしょう。
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Shall
Shall は元々未来の助動詞、及び should の現在形でしたが、現在は文語、劇的な効果を狙った(決まり文句の)文以外では使われません。 但し “Shall we?” は決まり文句として現在でも頻繁に使われます。
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Should
Should は口語で頻繁に使われる最も大切な助動詞の一つです […]
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Will
Will は日本の学校では未来としか教えられていませんが、他にも色々な重要な使い方が有ります […]
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Would
Would は文法上 will の過去形で、時制の一致が必要な時に使われますが、それとは全く別に以下の用法で日常会話で頻繁に使われる非常に重要な表現です […]
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Yes と No
日本語では「はい」と「いいえ」は質問文を否定・肯定するために使われますが、英語では質問文の正否とは関係なく、結果が肯定文の時は yes, 否定文の時は no になります […]
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仮定法
英語の仮定法とそれに似た表現を対比させながらまとめて紹介します。
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単純過去
単純過去は昔の一時点を表します。単純過去の活用は基本的には動詞の語尾に「d」をつけたものになりますが、特に重要で頻繁に使われる動詞の多くは不規則な活用をするので、それらは覚えなくてはいけません […]
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受動態 – get
受動態は be+動詞の過去分詞、と学校ではまず教えられますが、口語では get+動詞の過去分詞のほうが遥かによく使われます。特に突発的に起こったことについては殆どいつも got が使われます […]
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可能性の助動詞
Can, May, Might はいずれも「~かもしれない」を表し、可能性の高さにははっきりした違いは有りません。但し、can は「何かが起こり得る」という意味が基本であるのに比べ […]
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未来
Will + 動詞原型は未来を表します。 口語では be going to が will の代わりに頻繁に使われます。 更にくだけた口語では多くの場合 going to は gonna (発音は「ゴナ」) に省略されます。 Will と be going to は「~するつもりだ、~するつもりはない」という意思表示に頻繁に使われます。
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未来進行形
未来進行形(will be + 動詞の進行形)は未来の一時点で何かをし続けている状態を表します。
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現在完了
現在完了(have/has + 動詞の過去分詞)は日本語では動詞の活用形として存在しないので少し判り難いですが、基本的に過去の一時点に始まり、現在まで続いている状態を表します。以下に単純過去との比較を示します […]